庄野歯科インプラントセンター

ドクターコラム

前歯のインプラントが
難しいと言われる理由

前歯のインプラント

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前歯のインプラント治療の特徴と注意点

インプラントは、治療部位によって手術の難易度が異なります。神経や血管が複雑に走行している下顎や、骨の髙さが低い上顎など、部位ごとにそれぞれ特徴が異なるため、治療を行う際は十分な注意が必要とされます。

その中でも、特に治療が難しいと言われているのが前歯のインプラントです。一般的なインプラント治療に求められる機能性だけでなく、審美性が大変重要になることから、治療を行う医師の技術や経験が必要となるのです。

なぜ、前歯のインプラントは他の部位と異なる特徴を持つのか、前歯のインプラント治療を受ける際の注意点と合わせて解説していきます。

なぜ前歯のインプラントは
難しいと言われているのか?

前歯のインプラント治療が難しいといわれる理由として、次の2つのポイントがあげられます。

Point 01歯を支える
骨が薄い

前歯のインプラントのリスク

前歯とは、中切歯・側切歯・犬歯の3種類の歯のことで、上下左右合わせて全部で9本あります。これらの歯と他の部位が大きく異なる点として、「骨の薄さ」があげられます。

一般的に、奥歯と呼ばれている臼(うす)のような形の臼歯に対して、平たい形をしている前歯を支える外側の骨の厚さは、わずかハガキ1枚程度ともいわれています。そのような部分に金属を埋め込むのですから、埋入するインプラントの角度や深さには細心の注意が必要とされるのです。

Point 02審美性が
求められる

前歯には、ほかの歯に比べて人目につきやすいという特徴があります。例えば、天然歯と人工歯の色が違ったり、歯肉の状態が悪かったりすると、笑った時に非常に目立ちます。

特に、従来のインプラントは構造上、インプラントとアバットメントの境界部分で骨吸収が起こりやすいため、骨の減少とともに歯肉のラインが下がって、見た目が悪くなってしまうという欠点がありましたす。しかし、最近は各メーカーで骨吸収が起こりにくいインプラントが開発されていることから、この点はかなり改善されたといえます。

前歯のインプラントに
起こりやすい
3つのトラブル

上顎前歯部分のインプラント

前歯には他の部位にはない特徴があることから、前歯特有のトラブルが起こりやすくなります。
ここからは、前歯のインプラントに起こりやすいトラブルの原因と、それらを解決するための対症法についてご紹介していきます。

1骨の厚み不足でインプラントを埋入できない

生まれつき骨が薄い場合や歯周病などにより骨吸収が進んだ場合、ただでさえ薄い前歯の骨はますます薄くなってしまいます。インプラントを埋入するために必要な骨量が確保できないと、そのままの状態でのインプラントの埋入が難しくなります。

骨の厚み不足によってインプラントの治療が受けられない場合は、次のような対処が必要となります。

対策1~骨造成による増骨

インプラントを埋入する部分の骨量不足を補う治療法を「骨造成」といいます。前歯の骨造成には、メンブレンと呼ばれる人工膜を使って骨を増やすGBR法(骨再生誘導法)が用いられます。

骨造成については、「骨造成・骨再生で骨不足でもインプラント治療が可能に」で詳しく紹介しています。

2インプラントの部分だけ歯が長く見えてしまう

歯を支える骨だけでなく、ほかの部分より歯肉が薄いのも前歯の特徴です。特に、インプラント埋入後に骨吸収が起こった場合、歯肉が薄いと、ほんの少しの骨の減少で歯肉のラインが下がってしまうため、インプラントを埋入した部分だけ歯が長く見えてしまうのです。

歯肉縮退によって歯肉が薄くなってしまった場合は、次のような対処が必要になります。

対策2~歯肉移植による歯ぐきの再生

歯肉の退縮が進んで歯が長く見えてしまう部分には、顎の内側から切り取った歯肉の移植を行います。歯肉移植には、FGG(遊離歯肉移植術)やCTG(結合組織移植術)などがあります。

3歯の根元からアバットメントが露出してしまった

インプラントの埋入後に骨吸収が進んで歯肉のラインが下がると、インプラント体と人工歯を接続するアバットメントが透けてしまって、歯の根元部分の歯肉が黒ずんで見えることがあります。さらに歯肉退縮が進むと、アバットメント自体が露出してしまいます。

アバットメントが露出してしまった場合の対策としては、次のような方法があります。

対策3~ジルコニア製のアバットメントの使用

インプラント体と同じチタン製のアバットメントは、歯肉が縮退すると目立ちやすいため、前歯のような審美性が求められる部位には、人工歯と同じ色のジルコニア製が向いています。

前歯のインプラント治療を
受けるときは

前歯のインプラント治療は、患者様のお口の状態によって、さまざまなリスクを考慮する必要があります。そのため、治療を受ける際は、次のような点をご留意いただく必要があります。

インプラントオペ中理事長

早めに治療を受ける
必要があります

抜歯すると骨に刺激が伝わらなくなって、骨吸収が進んでしまうため、歯を喪失したら、インプラントを埋め入れるまでに時間が空けずに、できるだけ早くインプラントの埋入手術を受けることが大切です。

再生治療が
必要になる場合があります

前歯は、健康な状態でも歯を支える骨が薄いため、インプラントの埋入時に骨造成が必要になる場合があります。特に、歯周病で歯を失った場合、骨吸収が進んでいることが予想されるため、より可能性が高くなります。

費用が高額になる
可能性があります

骨造成や歯肉移植などの再生治療を行った場合や、ジルコニア製のアバットメントを装着する場合、一般的なインプラント治療よりも費用が高くなってしまいます。

審美的なリスクへの
正しい理解が必要です

前歯は目につきやすいため、見た目への十分な配慮が必要とされます。特に、笑った時にできるリップラインが高い方は、審美的なリスクをきちんと理解しておく必要があります。

当院ではさまざまな前歯の難症例に
対応しています

当院は、18年間で約14,000本のインプラントの埋入を誇る歯科医院です。これまでに、数多くの前歯のインプラントの難症例にも対応してきました。中には、専門的なインプラント治療を希望されて、わざわざ県外から来られる患者様もいらっしゃるほどです。

当院では、患者様に安心して前歯のインプラント治療を受けていただけるよう、高度な治療を提供するために研鑽を積み、安全性の高い治療環境を整えています。他院でインプラントを断られたケースや、リカバリー(再治療)が必要なケースにも対応していますので、お気軽に当院までご相談ください。

お知らせ

  • 2017年12月28日ホームページをリニューアルしました